コーヒーの豆の種類は?ドリッパーの形は?お湯の温度は?など、色々気にしないといけないけど、何が一番大切なの?どうすればコーヒーの抽出が上達するの?など色々疑問があると思います。
コーヒーを淹れる際の一番重要なことはなんでしょうか?
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コーヒーを淹れる際の重要ポイントは再現性です
何度も同じ味を再現できることが大切です
コーヒーの再現性の重要性
昨日のコーヒーをおいしく淹れられたから、今日も同じようなおいしいコーヒーを飲みたい!と思うでしょう。
ですが、実際にコーヒーを淹れて飲んでみると昨日とちょっと違うなぁ。という経験はないでしょうか?
昨日期待値を上げられているので、余計がっかりしたでしょう。
そこで大切なのが昨日と同じ味を再現することです。
おいしいコーヒーを再びおいしく淹れること
遊びに来てくれた友人が、あなたが淹れたコーヒー気に入ってくれたとして、
後日遊びに来たときにコーヒーの味が変わっていたらがっかりするでしょう。
一度淹れたことのあるコーヒー味を再現することは簡単だと思うかもしれませんが、
実際にやってみると、とても難しいです。
まずいコーヒーを再現できる必要がある
コーヒー味を変化させる要素はたくさんあります。
なぜまずいものの再現が必要かというと、まずい原因を特定するためです。
まずいコーヒーも同じく、まずいを再現できるようになることで、
どの要素が味をまずくさせるかを理解することができます。
再現性に関わる要素
では、どのように再現すれば良いのでしょうか?
それは機械的に作業することです。
せっかくのコーヒーの時間なのに全然楽しそうじゃない!と思うかもしれませんが、
これが理科の実験をしているようで意外と楽しいんです。
私が理系だからかもしれませんが。
再現性に関わる要素
以下の3点を意識して、機械的にコーヒーを抽出すれば、だいたい同じ味を再現できると思います。
- コーヒー豆とお湯の割合
- お湯の温度
- 抽出時間
ではどのようにすれば良いかを説明していこうと思います。
①コーヒー豆の量、お湯の量を同じにする。
濃いめが好き。薄めが好き。とは別に、いっぱい飲みたい。今日は少しでいい。など
状況に応じて、コーヒー豆の量と水の量を変える必要があります。
コーヒー豆の量が多ければ味が濃くなるし、少なければ味は薄くなる。
逆に一定のコーヒー豆の量に対し、お湯の量が多ければ味が薄くなるし、少なければ味が濃くなる。ということです。
これはみなさんイメージできるのではないでしょうか。
コーヒー豆とお湯の割合を把握しておくことが大切です。
では具体的に何を使用すれば良いかですが、スケールを使用してください。
コーヒー専用でなくても構いません。お菓子で使用しているキッチンスケールで良いと思います。
体重計ではさすがに測れないと思いますので、最小単位1g以下のものを使用してください。
おすすめのスケールをリンクを貼っておきます。『コーヒースケール』で検索すると色々出てきます。
このスケールの優れているところはストップウォッチ機能が付いていることです。
時間が分かるとお湯を投入するタイミングが分かる為、どのタイミングでどれぐらいのお湯の量を投入したのかを測定しながら淹れることができるわけです。
このお湯の投入量を測りながら淹れる方法はおすすめです。
感覚で淹れていた頃はお湯の量は適当になってしまうので、味が全然安定しなかったのですが、
コーヒースケールを使用するようになってからは、味が安定しました。
この方法を思い付いたときは、私は天才か!と思いましたが、インターネットではよく出ていますし、
コーヒー用のスケールさえ発売されているほどなので、かなり一般的なようですね。
もっと早く調べればよかったです。。。
コーヒーのためにスケール高いし買うの嫌だなぁって方は、計量カップを使うことで注ぎたいお湯の量を測っておけば代用できますが、お湯を投入しにくいので、できればスケールの使用をお薦めします。
お湯の温度でコーヒーの味が変化する
コーヒーの味は、注ぐお湯の温度で変化します。
お湯の温度が高いと「苦味」が出やすく、 お湯の温度が低いと苦みが出にくいので「酸味」が強調されすいです。
再現性を求める前にあなたのコーヒー好みに合う温度を探す必要があります。
温度計を使って温度調整をする
どのように同じ温度にするかですが、一番分かりやすいのは温度を測ることです。
温度計を使えばお湯の温度が一目で分かります。
温度計を見ながら、熱源をON/OFFしてお湯の温度を調整します。
温度が上がり過ぎた場合、冷めるまで待つか、水を足して温度を下げます。
水を入れ過ぎて温度が下がり過ぎてしまったら、また沸かし直す必要があります。
温度計を使わずに温度調整をする
温度計を使って温度調整をする方法は、意外とめんどくさいです。なので私は温度計による温度管理はしていません。
ではどのように温度を一定にしているかですが、熱量を管理する方法です。
沸騰したお湯に氷を入れて温度調整する方法です。
なぜ沸騰したお湯と氷かというと、温度管理ができるからです。
沸騰したお湯は100℃。冷凍庫の氷は-20℃(メーカーによる)。水の温度は季節によって違ってしまいます。
水1gの温度を1℃上げるエネルギー=1カロリー(cal)なので、最終的な温度を計算式で求めることができます。
90℃で120ccのお湯を作りたければ、お湯110ccに氷10gを入れると完成します。
私が温度調整に使用している方法
お湯の温度をカップの予熱に利用する方法があります。
ポッドでお湯を沸かします。この時のポッドのお湯の量はいつも同じにしておくと良いでしょう。
沸騰したらコーヒーを注ぐ予定のカップに沸騰したお湯を注ぎます。
30秒ぐらいおいてからそのお湯をポッドの戻します。
するとカップにお湯の熱を奪われますので、お湯の温度は少し下がります。
カップに奪われる熱量はカップの材質と重さに関係しますので、同じカップを使用することで温度を再現することができます。
カップの材質や重さによりお湯の温度が下がる量も変わりますので、下がりすぎるようでしたらポッドのお湯の量を増やしてください。
そしてちょうど良いお湯の量を探してください。このように私はお湯の温度を再現しています。
抽出時間を同じにする。
最後に抽出時間ですが、抽出時間により「酸味」「苦味」「雑味」の出る量が変わります。
ざっくりなイメージですが、はじめに 「酸味」が抽出され、次に「苦味」、最後に「雑味」となります。
お湯の注ぎ方も色々あり、一定量を注ぎ続ける淹れ方や3~4回に分けて注ぐ淹れ方などがあります。
共通して言えることは、どのタイミングでどれだけの量を注ぐか、ということです。
そのために時間管理と注ぎ量の管理が必要になります。
①のドリップスケールを使用することで時間を測定することができます。
もしコーヒースケールではなく、キッチンスケールで代用する場合は近くに時計を置いて時間を見ながら抽出することで、時間を見ることができます。
今はスマートフォンにストップウォッチが入っていることが多いので、そちらの方が手っ取り早いかもしれませんね。
まとめ
上記のようにコーヒーの抽出に再現性を持たせることで、理想の味を探しやすくなります。
ただし、ここで注意しなければいけないことは、変化点は1つだけにすること。
2つ以上変えてしまうと、どちらの変化で味が変わってしまったかが分からなくなってしまい、結局やり直さなければいけなくなります。
毎日少しずつにはなりますが、理想の抽出方法を見つけられると良いですね。